黒鷲の旅団
27日目(1)ぷいぷいと夜が明けて?
「ずるい! ぷいなのです! ぷいっ!」
「そうだ! ぷいだ、ぷいっ!」
う、ご…………ごめんぷい?
朝食時、昨夜のユッタ達。
抱っこしたのが話題に上って。
不満を言い出したのはカリマ。
マルカや、サンドラ達。
「えー、だって、覚えてないですっ!」
反論はカリマ。
完全に寝ちゃってたからなあ。
そうだそうだと言うフェドラ。
君は起きてた気もするんだが。
抱っこぐらい大した負担じゃない。
おいでと言うと寄って来るサンドラ。
しかしマルカ、今度は照れ臭いのか躊躇。
いや、別に抱っこでなくても良いんだが。
と、今度はカリマが抱っこが良いと主張。
まあ、軽く触れ合いつつ。
レベルなどもも確認していくか。
じゃあ、第1銃士隊から。
はい、カリマ抱っこー。
ユッタは一瞬迷ってハイタッチ。
こちらも照れたかな。
そんなユッタを見て。
ニヤニヤするのはカーチャとノイエ。
はいはい、茶化さない茶化さない。
レベルはユッタ56、イェンナ53。
カリマ50、カーチャ48。
ノイエ51、ルーシャ53。
第1弩兵隊。
レーネはクールに片手タッチ。
皆の前では大した気取り様だ。
昨夜の抱っこ希望者はどこ行ったんだか。
次いでティルアとツェンタ。
同時に飛びついて来る。
アイリスも続いて来て。
おおい、倒れる倒れる。
レベルはレーネ55、ペトリナ48。
ティルア51、ツェンタ51。
アイリス50、テルーザ52。
第1弓兵隊。マルカは躊躇った末にハグ。
無言だが尻尾が左右に揺れる。
感情表現している。
ジェマは相変わらず顎撫で撫でが好き。
レベルはマリナ54、フェドラ57。
マルカ53、エメリナ53。
フレヤ50、ジェマ49。
それから、俺の周り。全体司令部。
サンドラ57、トゥーリカ44。
アンヌ786。
サンドラちゃんはともかく。
アンヌも抱っこかい。
トゥーリカは抱っこ不可。指で撫で撫で。
各兵科第1チームは武器熟練度も高い。
レベル50になった子。
全員猟兵にクラスチェンジ。
まだの子は焦らなくて良い。
安全第一で行こう。
さて、ここまでのメンバー。
第1中隊として先行させる。
中隊長はアンヌ、参謀役にサンドラちゃん。
トゥーリカちゃんは後で役目をあげます。
今日は外縁チームの駐屯地を移動します。
場所はトランシルヴァニア、コドレア。
前に行って助けた事のある村だ。
リュドミラ公女と、村長からも。
設営許可を貰ってある。
第1中隊は現地コドレア。
ポータルで移動。
周辺の魔物を掃除……
魔物だけじゃないな。
戦地ではないが交戦後の地域だ。
兵隊崩れ、野盗の類も居るだろう。
人間でも敵か分からん。
探知魔法を怠らない様に。
悪い奴は阻害魔法から捕縛……いや。
拘ってケガするぐらいなら。
いっそ撃っちゃっても良いか?
騎馬で移動している。
そうそう寄って来るとも限らんし。
逃げる者を無理に追いかけなくても良い。
とにかく、こちらの安全第一だよ。
それと駐屯地の候補地を選定して貰おう。
候補地。どこが良さそうか。
2つか3つぐらい。
便利とか安全だとか考えてみてくれ。
前に昼飯の支度をした所も1つアリかな。
「えーと、魔物退治、盗賊退治とー?」
「場所だよ。良い場所探し」
うん、まあ、大体そんな所だ。
はーいの返事が重なる。
各自支度を開始。
素直な子ばかりでおじさん助かるよ。
新しい避難先。
これさえ作ってしまったら、一息だ。
遊んだり、身体を休める時間も作りたい。
次は第2銃士隊。
ヘルヘレが左右から同時ハグ。
抱っこより俺の肩叩きたいフィリッパ。
良い子だー。ちょっと泣けて来るぞ。
ジルケ48、ヘルヴィ60。
ヘレヴィ60、フィリッパ45。
ローダ47、テクラ47。
ジルケ、安定の追従。
第1チームに迫る勢い。
ゴブリン以外もしっかり狙っているかな。
第2弩兵隊。小さいニノンは軽々抱っこ。
リリヤは尻尾の分だけ重いのが難。
フリーダ27、リリヤ25。
ダーシャ18、トゥリン23。
ニノン11、ティリー15。
1桁前半から、ニノンの追い上げが凄い。
隠さなくて良くなった力。
隠していた力もあったかな。
ただ、身体は小さい。
クロスボウの大型化は見送り。
第2弓兵隊。
照れ屋さんが多くハイタッチ中心だが。
大きいめのリューリが甘えん坊。
良いんだよ。はい抱っこ―。
ルジェナ26、マリッタ27。
アルメル19、ヒュリヤ21。
リューリ16、キーア14。
技巧派のルジェナ。
強靭なマリッタを中心に安定。
あとアルメルとヒュリヤ。
魔法分野を伸ばしている様子。
ここまで第2中隊とする。
中隊長、指揮官を任命。
妖精トゥーリカちゃん。レベル44。
相談役にマイナさん。レベル35。
あと緊急対応役にジュス姉さん。
レベル1029。
第2中隊はブラショヴ西門からコドレアへ。
魔物を掃除しながら、昼頃到着を目標……
だけだと時間が余るか。
資源の採取に回っても良い。
薬草の見分けに魔女さんの協力が欲しい。
誰か派遣して貰って、合流したら……
「おふぁようごじゃ……ふああー」
欠伸混じり。
眠そうに起きて来たのはフレスさん。
そうだ。別館に泊ってたんだった。
丁度良いので人材手配の話を。
いや、遅くなったけど朝食の用意が要るか。
第2中隊は先に支度だけしていて。
魔物隊も指示を出すから。
少し待っておくれなー。