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黒鷲の旅団
32日目(4)罠潰し
『ストップ。罠』
イェンナから通信。
どうやら罠を検知した様だ。
ダンジョン内の俺達は足を止めた。
「どの辺?」
『えっと、上?』
「上? 天井?」
確認するユッタだが、上。
天井。特に何も見えない。
『あっ、違う。違います』
『地図で上だよ。今こっち向いてて』
『あー、うー、えっと? 左前?』
レーネとマリナが挟まって来て。
言い直すイェンナ。
平面図での誘導に苦戦する子供達。
北半球で北を上と言ってしまうアレか。
脳内3D表示にしたら良かっただろうか。
空間把握をやり直そうか。
いや、それだと紙に起こせない。
3Dに解析魔法は難しい。
魔法マップへの解析。情報の炙り出し
例えるなら紙の下に何か置いてあって。
上から鉛筆で擦る様なイメージ。
これはサンドラ先生の説明。
直線投射では途中に引っかかる。
が、3D解析スキャン。
面で発動しなきゃならん。
これには相応の魔力量が要る。
魔力と、イメージも問題。
イメージ出来ない物は実現し難い。
「えー、待って。今探す」
『あああんま行かない方がっ』
看破魔法を散らすユッタ。
心配した様子のイェンナ。
ダンジョン内から共有したマップ情報。
ここに外部チームが解析魔法。
何かあるのは掘り当てた。
しかし地図から看破は出来ない。
現地で現物を暴かなければならん。
そわそわした様子のイェンナ。
何か気付いてるのか?
と、向こうから情報共有が来た。
罠。と、効果範囲……が広い?
うぇっと言ってユッタが足を止める。
看破、看破、看破魔法。
弾かれている。反応が悪いな。
解析魔法も使ってみて。
ユッタが解析魔法を飛ばす。
反応あり。床のタイル1つ。
脳内表示にポップアップ。
どうやら落とし穴。
タイルを踏むと起動する、かな。
障壁魔法を展開。
加えて、俺がタイルを射撃。
罠が起動、落とし穴が展開して、
「わ……こわっ」
中を見たユッタ。
腰を抜かして尻餅をついた。
落とし穴だが、中に殺人トラップ。
回転ノコギリが唸りを上げている。
こんな所に落ちたらバラバラだ。
どうしよう、とユッタ。
破壊して行こう。
ここに戻って来ないとも限らん。
周囲の魔物も数は侮れない。
レベルこそ大した物ではないが。
追い込まれて来て落ちては困る。
回転ノコギリに粉砕魔法。
と、ノコギリが外れて弾け飛んできた。
パリィ。壁に叩き付ける。
罠は。ノコギリが交換されていく。
修復機能とはチョコザイな。
破壊に抵抗するのなら。
解析・解錠・分解・鎮静、武装解除。
罠解除魔法トラップリリース。
回転ノコギリが機能停止するのを確認。
停止した、が、また動き出すかどうか。
更に土魔法やらで埋めておこう。
と、ユッタは石柱魔法を持っていたか。
適当な石柱を生やす。
何かコネコネ。形状を悩んでいる?
ああ、綺麗に平らにしなくていい。
ノコギリを踏まない様に出来れば。
石柱を破砕して落とし穴に流す。
他にもトラップを見つけたなら。
通り道にある物は解除したい。
大人と子供、歩幅が違う者で行く。
勘働きも同じじゃない。
どこを踏まない様に、は無し。
そこ押さないで、も怖い。
意図せず押してしまうか分からん。
空間把握。マップ表示。
マップに屋敷の子達の解析。
次の部屋にも複数の罠反応。
後方からはまたゴブリンの群れ。
連中に罠を踏ませるのもアリか?
まあ、反対側では仕方なし。
罠の分析を頼む。
その間に追っ手を掃除しよう。
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